2015年10月1日木曜日

幻獣① ベヒーモス 

 世界史の文献に目を通してみると,数々のモンスターなど,架空の存在を確認できます。
 今回はベヒーモスについて,そのルーツから色々紹介したいと思います。
 私はあまりゲームに興味はありませんが,ベヒーモスはゲームに多く出てくる存在だと,生徒たちの会話から知りました。どうやら,日本では「大型の獣」という形で描かれることが多いようですが,その起源はユダヤ教の教典の一つである「ヨブ記」にさかのぼるのです。


ベヒーモスのイメージ
ユダヤの神様がこの世を作った時に,ついでに3体の完全な生き物を作って,その一匹がこのベヒーモスだそうです。陸上で最強だそうです。すごいですね。

①ホッブス著  「ベヒーモス」

 これはさておき,今回のメインはこれです。このホッブズが描いた1660年から80年までのイングランド内戦の陰謀などを描いた文献ですが,著名を見てください。さっきの「ヨブ記」の怪物のなまえではありませんか。

 この時代は,クロムウェルの独裁がチャールズ1世の処刑を皮切りに始まるのです。王党派が次々と処刑され,共和制が成立する。つまり,ピューリタン革命ですね。この共和制という名前だけのクロムウェル独裁体制であった怪物ベヒーモスに例えられたのでした。

 ホッブズと言えば,「リバイアサン」って聞いたことありませんか?同著者の記した政治哲学書です。このリバイアサンは先ほど説明した神話における三体の完全な生き物の一体で,ベヒーモスが陸上の支配者ならば,海洋の支配者の名前をとってつけられたんです。こっちの方が有名ですね。